子どもが毎月持ち帰ってくる学級通信を、わりと楽しみに読んでいます。運動会の練習で誰が転んだとか、教室にカマキリが来たとか、親が知らない昼間の子どもの様子は、あそこにしか載っていません。
ある日の個人面談で、先生がぽろっと言いました。
「書きたいことはたくさんあるんです。ただ、文章にする時間がなくて」
聞けば、学級通信は授業の合間には書けないので、放課後や家で書くことが多いそうです。伝えたい出来事はメモに溜まっているのに、それを「配れる文章」に整える時間が取れない。だから発行が遅れたり、書きたかったことを削ったりする。
試験報告書で、この重さには覚えがあった
その話、他人事に聞こえませんでした。私はQAエンジニアで、テストが終わったあとに試験報告書を書きます。テスト自体は終わっている。結果のメモも手元にある。それでも「報告書として読める文章に整える」段階で、平気で何時間も消えていきます。
やることは終わっているのに、やったことを文章にする作業が残っている。この「あとは書くだけ」が、実はいちばん重い。たぶんどの仕事にもある構図で、先生の学級通信は、その最たるものだと思いました。
そして、このメモを文章に整える仕事は、いま生成AIがいちばん得意なところです。だったら、そこだけAIに渡せる道具があればいい。そう思って作りました。
メモを貼るだけで、AIが学級通信の見出しと文章を自動で作る
名前は「学級通信メーカー」です。使い方は3ステップ。今月の出来事を箇条書きでメモする。AIが見出しと文章に整える。PDFで保存して印刷する。これだけです。
テンプレート集を探してきて文面をゼロから組み立てるより、自分のメモから作るほうが早いし、その先生のクラスの話になります。書くのは箇条書きで十分です。文章にする部分だけを、AIが引き受けます。
無料・登録不要で、A4のPDFにしてそのまま印刷できる
紙面はA4で、校名・学年組・月号が入ります。行事のお知らせや持ち物連絡の枠もあり、写真がなくても使えるようにイラストも選べます。登録不要、インストール不要、無料で、ブラウザだけで動くので、職員室のPCでも家のPCでも開けます。小学校の学級通信のほか、幼稚園・保育園の園だよりやクラスだよりにも使えます。
ちなみにこのツールも、コードが書けない私がAIと対話しながら作ったものです。
AIで作った学級通信は、配る前に先生の言葉に戻してほしい
正直に言うと、AIが整えた文章は、そのままだと少し行儀がよすぎることがあります。先生が書く「らしさ」、あの子の名前の呼び方や、クラスだけで通じる言い回しまでは、AIは書けません。なので、出てきた文章はたたき台にして、最後は先生の言葉に直してもらうのがいい使い方だと思います。
もう1つ、子どもの情報を扱う紙面なので、必要以上の個人情報は入れない使い方をおすすめします。配布前の確認は、必ず先生自身の目でお願いします。QAの仕事をしていて思うのは、自動化がうまくいくのは「最後に人が確認する前提」を崩さないときだ、ということです。このツールもその作りにしてあります。
減らしたいのは書く時間であって、先生の言葉ではない
学級通信が減ったらさびしいのは、たぶん親のほうです。あの紙には、成績表には載らない子どもの姿が載っています。だから先生には、書くのをやめてほしくない。やめないために、書く時間のほうを軽くしたい。そういうツールです。
身近に、学級通信や園だよりを家で書いている先生がいたら、このページを教えてあげてください。メモだけ持って帰って、文章化は置いてくる。そんな働き方に少しでも近づいたら、作った甲斐があります。